保育士資格 過去問 令和4年(2022年)前期 問16
問題(下のリンクから問題文へ飛べます)
保育士の過去問 令和4年(2022年)前期 保育原理 問16 - 過去問ドットコム (kakomonn.com)
私なり解説
A 答え エ ルソー( Rousseau, J.-J.)
自然本性とは:自然な本性。自然な状態の生物が本来持っている性質。
ルソーが著した小説は『エミール』
人は子どもというものを知らない。子どもについて、まちがった観念をもっているので、議論を進めれば進めるほど迷路にはいりこむ。このうえなく賢明な人々でさえ、大人が知らなければならないことに熱中して、子どもには何が学べるかを考えない。かれらは子どものうちに大人を求め、大人になるまえに子どもがどういうものであるかを考えない。
ルソーの教育観は「消極的教育」
消極的教育…子どもたちが自発的に行動し、大人はあくまでもそれを援助
そんなルソーの幼少期は決して恵まれたものではなかった。詳しくはwikiへ。
B 答え オ モンテッソーリ( Montessori, M.)
モンテッソーリの教育観
子どもには生来、自立・発達していこうとする力(自己教育力)があり、その力が発揮されるためには発達に見合った環境(物的環境・人的環境)」が必要である
モンテッソーリ教育とは | 日本モンテッソーリ教育綜合研究所
障害児に用いた教育法を健常児にも適応する機会が訪れました。ローマ不動産協会が貧困層向けのアパートに保育施設を設け、その監督・指導をマリアに任せたのです。
その保育施設が『子どもの家』です。
『子どもの家』(現在ではモンテッソーリ教育を実践する幼児教育施設をいう)はこうして1907年1月に生まれました。そこでの実践から生まれたのが「モンテッソーリ教育法」です。
マリア・モンテッソーリについて | 日本モンテッソーリ教育綜合研究所
C 答え ア オーエン( Owen, R.)
オーエンが生きた18世紀後半から19世紀のイギリスは、産業革命の最中。オーエンは工場経営者。工場では子どもが劣悪な環境で労働を強いられており、オーエンはそれに心を痛めていた。
→オーエンは工場の敷地内に「性格形成学院」(学校みたいなもの)を設置。
「人間の性格は本来善であるが、生後の環境によっては悪くもなるので、幼児期によい環境を与えることによって、合理的な思考と行動を可能にするよい人格形成が促される必要がある」
オーエン:「義務教育」の父|お役立ち保育コンテンツ|保育士の転職求人なら「保育ぷらす+」
D 答え ウ マズロー( Maslow, A. H.)
マズローの欲求5段階説をこの上なく丁寧に解説する。あなたの欲求はどのレベル? | 八木仁平公式サイト
Abraham Maslow and Humanism - how to be self actualized
↑アブラハム・マズローさん。アメリカに移住したユダヤ系ロシア人移民(貧困家庭)の長男(下に六人の弟・妹)。非常に温厚で愛に満ちた人。
しかし恵まれない幼少期だったようです。
私はおそろしく不幸な少年だった。…家庭はみじめで、母親は凄まじい人だった。…私 は友達もなく、図書館で本に埋もれて大きくなった。そんな子ども時代を送りながら、今、私が精神病でないのは不思議なくらいだ。
エドワード・ホフマン「真実の人間」より